オリ福良監督「ビッグネームはいなかった」糸井の人的補償絞り込み

[ 2016年12月10日 05:30 ]

阪神にFA移籍した糸井
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 オリックスは9日、ほっともっと神戸で糸井の阪神へのFA移籍に伴う人的補償について福良監督、長村裕之球団本部長らが会議を開いた。

 6日に阪神から届いていたプロテクト選手名簿について福良監督は「(名簿漏れの)ビッグネームはいなかったですね」と率直な感想を明かし、投打合わせて5~6人へ候補を絞り込んだ。

 28人の名簿外で獲得可能な選手に関して約1時間半の意見交換。福良監督は「力のある選手から獲っていくことになる。来年の戦力として1軍になれるかどうか、というところ。育成は意味がないので」と即戦力を条件に掲げた。名簿を漏れた“大物”は不在でも阪神では今季総勢61人を数えた1軍経験者については「何人かいました」と説明。ただ、主に田口2軍監督が説明役に回ったことから今季は2軍を主戦場にした選手が多かったとみられる。

 今後は最終候補に残した選手を軸に故障歴などを再調査して15日に再び話し合う予定で、長村球団本部長は「(次で)ある程度いけたら良いが、しっかり検討したい」と見通しを明かした。今オフに糸井が退団し、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)の獲得にも失敗。「うちの補強ポイントと合致すれば、と思っている」と強調したように<右打ちの外野手>、<中継ぎ左腕>、<二遊間>という課題に沿って人選を進める方針だ。

 ▽FA移籍に伴う人的補償の移籍 プロ野球全体では95年オフの川辺忠義(巨→日、河野博文の補償)を第1号に21人が移籍。阪神から過去2人で07年オフに広島・新井貴浩の補償で赤松真人を、10年オフにはロッテ・小林宏の補償で高浜卓也を放出している。なお現在の年俸ランク制は08年オフからの導入で、阪神の補償を伴うFA選手の獲得は10年の小林宏以来。

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