中日・三ツ間“夢に見た”スタートライン 日を浴びる野球人生に向かって

[ 2016年12月9日 11:10 ]

育成から支配下となった中日の三ツ間
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 “夢に見た”スタートラインだった。育成1年目を終えた中日・三ツ間卓也投手(24)が11月25日、支配下選手に昇格した。支度金500万円、年俸は440万円(金額は推定)。具体的な目標をハキハキと口にする姿勢に好印象を持った。本当にうれしそうな笑顔だった。

 「夏場は支配下になれなくて悔しい思いをしました。目標は開幕1軍です」

 今季はウエスタン・リーグ35試合登板で5勝2敗2セーブ、防御率2・19の好成績。前半戦は中継ぎ起用も、7月末までの支配下登録は叶わなかった。だが、その後、先発に挑戦すると9月17日のソフトバンク戦(ナゴヤ球場)でプロ初完封。さらに力を発揮した。

 「(DeNA)筒香さんを抑えたい。あとは(ヤクルト)山田哲人を抑えたい。サイドなので右打者を抑えるのは基本。アピールしたい」

 「(20年の)東京オリンピックに出たい。岡田さんが侍ジャパンに選出されて、岸本もU―23の日本代表に選ばれた。見ていていいなと思った」

 どん欲という表現より、希望に満ちているようだった。

 「ボクは日を浴びる野球人生は送っていない。高校でも公式戦には出ることができなかったので、両親には見に来てと自分から言えなかった」。高崎健康福祉大高崎、高千穂大、独立リーグ武蔵BCでは、自分から球場に両親を呼んだことはなかったという。自分へのご褒美を聞かれると「両親に何か買ってあげたい」。目は、潤んでいるようにも見えた。

 実は契約の2日前に夢にまで出てきていたという。「ダメだった夢を見たんです。寮で“もっと頑張らないとダメだね”と言われて…。そこでハッと目が覚めました。夢でよかった、と思いました」。相手は誰かわからなかったが、球団首脳と思われる人物に、そう告げられる悪夢だったらしい。

 起用希望を問われると「先発をやりたいなと思っている。でも、小さなチャンスから広げていくもの。そこをしっかりつかめるようにやっていきたい」と力強かった。本当のプロ生活が始まった最速152キロ右腕。正夢にならなくて、本当によかった。(中日担当・細川 真里)

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