大物代理人ボラス氏 新労使協定に物申す「ラテン系選手の野球離れ進む」

[ 2016年12月8日 11:39 ]

代理人のスコット・ボラス氏 (AP)
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 大物代理人として知られるスコット・ボラス氏(64)はメジャーリーグの新労使協定に否定的。メジャーでは米国、カナダ、プエルトリコ以外のドラフト対象外となる国際選手の獲得に年俸を含めた契約総額の制限が決められているが、新労使協定ではこの上限が500万ドル(約5億6000万円)に抑えられることになった。ボラス氏はこのことがラテンアメリカにおけるアスリートの野球離れを招くと指摘。7日のウィンターミーティングで次のように語っている。

 「どうしてわざわざ野球が他のスポーツに負けるようなことをするのか。良いアスリートが野球から逃げていくよ。大金を稼げるというのに、若いアスリートに対して大きな壁を作ってしまった。メジャーリーグではNBAやNFLに比べて米国人の選手が少なくなっているが、新労使協定のせいでラテンアメリカの選手も少なくなる。才能ある選手を失なおうとしているんだよ。FIFAを見てみるといい。彼らは南アメリカの市場を開拓したいんだ。ベネズエラやドミニカ共和国でサッカー場を建設している。より良い条件でプレーできるのであれば、良いアスリートは野球以外のスポーツに鞍替えするさ」。

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2016年12月8日のニュース