五輪野球は首都圏１球場　組織委とＩＯＣが確認

　２０２０年東京五輪組織委員会の森喜朗会長は７日、スイスのローザンヌで国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のバッハ会長と会談し、追加種目の野球・ソフトボールは福島県で実施する一部試合を除いて主会場の横浜スタジアム（横浜市）で開催する方針で一致したと明らかにした。

　世界野球ソフトボール連盟（ＷＢＳＣ）は出場６チームによる１次リーグ総当たりの大会方式を要望している。２組に分ける組織委案に比べて試合数が増えることから、首都圏にもう１会場確保する必要性を組織委に示している。森会長は「（首都圏は）１球場が原則と確認した」と述べ、武藤敏郎事務総長も「バッハ会長はコストをかけずに追加種目をやると言っている」と強調した。

　ＷＢＳＣは、大会方式や首都圏と福島県の会場計画について組織委と協力を続けるとし「最終的なＩＯＣへの提案は１７年になるだろう」との声明を発表した。五輪出場権をめぐる予選方式については来年の早い段階で固める方針も示した。