大谷 2億7000万円でサイン メジャーは「意思を尊重してもらえる ありがたい」

[ 2016年12月5日 15:22 ]

札幌市内の球団事務所で契約を更改した日本ハム・大谷
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 日本ハムの大谷翔平投手(22)が5日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季2億円から7000万円アップとなる来季年俸2億7000万円でサイン。球団からは早ければ高卒5年目となる来年オフにポスティング・システム(入札制度)を利用してのメジャー挑戦を容認され「具体的に(メジャーの)話が出たのは初めて。自分が行きたいと思ったときに意思を尊重してもらえるということ。ありがたいです」と笑顔で語った。

 今季は7月中旬に右手中指のマメをつぶした影響で規定投球回には達しなかったものの10勝、防御率1・86をマーク。打者でも打率・322で22本塁打を放った。「1番・投手」で先発出場した7月3日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では初球先頭弾。「漫画」のような離れ業をやってのけた。投打でチームの原動力となってソフトバンクとの最大11・5ゲーム差からの逆転優勝に大きく貢献。史上初となる投手とDHの2つのポジションでのベストナインに選出され、MVPにも輝いた。

 リーグ王者として負けられなかったソフトバンクとのCSファイナルSでは突破を決めた10月16日の第5戦(札幌ドーム)の9回にはDHを解除して抑えとして登板し、自身が持つ日本最速記録を1キロ更新する165キロをマークするなど無失点。広島との日本シリーズでも10月25日の第3戦(札幌ドーム)でサヨナラ打を放つなどポストシーズンも絶大な存在感を示し日本一にも貢献した。

 交渉の席ではプロ入り前から夢を持ち続けているメジャー挑戦も容認された。球団は入団から今年までの4年間のチームへの貢献度も考慮し、来年オフに本人が希望すれば同制度の利用を容認する方針。5年目を終えて同制度の利用となれば日本最速となる。今後はメジャー球団の動向だけでなく、日本球団が譲渡金を設定する際の上限が2000万ドル(約22億8000万円)である現行ルールが変更されるのかどうかも注目を集めそうだ。

 来年3月にはWBCも控えており「その時期に試合があるのは個人的に初めての経験。経験されている方から話を聞いて、自分の体とも相談しながら調整したい」と意欲。日本でのラストイヤーとなる可能性もあるシーズンについては「数字の目標は立てない。100%のパフォーマンスを毎試合、発揮することが一番だと思う」と目を輝かせた。(金額は推定)。

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