巨人止まらぬ大補強 陽岱鋼も獲る!3年総額10億円超オファー

[ 2016年12月5日 05:30 ]

巨人が獲得に名乗りを上げた陽岱鋼
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 大、大、大補強だ。巨人が日本ハムからフリーエージェント(FA)宣言した陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)外野手(29)の獲得に乗り出すことが4日、明らかになった。すでに山口俊(29)、森福允彦(30)両投手をFAで獲得。オリックス、楽天も交渉している陽岱鋼に対しては、3年総額10億円以上の条件提示を行っているもようで、「トリプルFA補強」となれば史上初だ。3年ぶりのV奪回を目指す来季へ、あくなき補強を目指す。

 電撃参戦だ。補強レースのトップランナーが、スパートをかけた。巨人・堤辰佳GMは球団のOB会総会を控えた都内ホテルで、陽岱鋼の代理人に対して11月末に正式オファーを行ったことを明らかにした。

 「代理人交渉なので、今は条件の大詰めの交渉を行っていて、あとは向こうでどう料理していただけるかです」

 日本ハムからFA宣言した陽岱鋼には、すでにオリックス、楽天が獲得に乗り出しているが、ここに来ての参戦表明。狙いはセンターラインの強化だ。堤GMは「今年はセンターを6人が守っているが、なかなか固定できなかった。陽選手は守りも安定している」と説明。今季は開幕スタメンだった立岡が45試合、橋本が55試合、このほか重信が16試合、長野が15試合、松本が8試合、大田(日本ハムにトレード移籍)が4試合と、定位置を確保できた選手がいなかった。今年を含め、ゴールデングラブ賞4度の陽岱鋼が加われば、同賞を初受賞した遊撃・坂本と強固なセンターラインの形成が可能。同じく固定できなかった1、2番を担うこともできる。

 球団は3年総額10億円を超える条件を提示したもよう。今後、本人と交渉の席に着く予定はないが、代理人との交渉で細部を詰めていく。今月に入り、DeNAとソフトバンクからそれぞれFA宣言した山口、森福の2投手を獲得。この日は元楽天のマギー獲得も正式発表した。OB会総会後、高橋監督は陽岱鋼について「実力、実績は誰もが分かっている。来てくれるのであれば、十二分に力になる」と期待。さらに「補強していただいているので結果に結びつくようにしたい」と話した。

 陽岱鋼本人は決断を「12月中旬」と設定しており、堤GMは「何とか年内にはいい報告ができないかと思っている」と手応え。三つ巴の争奪レースの勝ちどきの瞬間を、待ち望んでいる。 (春川 英樹)

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2016年12月5日のニュース