楽天チアの“レジェンド”AKI 12年の集大成へ「ありったけの感謝を」

[ 2016年12月5日 09:20 ]

普段着の女神たち

<パ・リーグダンスフェスティバル>楽天・東北ゴールデンエンジェルスのAKIさん
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 【普段着の女神たち】「クリスマスカラーのジャケットがポイントです。ボルドーですが(球団カラーの)クリムゾンレッドにも近いので楽天イーグルス愛もこもっています!」

 撮影時の私服ファッションをAKIはそう解説した。東北ゴールデンエンジェルスのユニホーム姿の印象がこれほど強い女性はいない。楽天が05年に球界新規参入してから12年間フィールドで踊り続けた。東日本大震災後は被災地を巡り、被災者を励まし、グラウンドでは13年の球団初の日本一も経験した。「レジェンド」。敬意と親しみを込めてそう呼ばれることも多い。

 踊ることが大好きで小さい頃からバレエを習っていた。大学在学中にチアメンバーの募集を知って応募した。だが、その可憐な姿は来年1月8、9日に大阪で開催する「パ・リーグ ダンスフェスティバル2016―2017」が最後になる。「私はこの2日間がエンジェルスとしての最後の出演になります」。惜しまれながら卒業する。

 AKIは宮城県出身。エンジェルスは東北出身、東北在住のメンバーで構成されている。メンバー全員がチアリーディングスクールのインストラクターも担当しており、現在のメンバーでジュニア・チア出身が7人になったという。「教え子がエンジェルスに合格することは本当にうれしい」。AKIの魂は後輩に受け継がれている。

 エンジェルスはチアに特化したパフォーマンスが持ち味。ラインダンスやトスも取り入れ、球場を盛り上げる。「観覧車やメリーゴーラウンド、夏にはプールがあったり、グルメのメニューも多くて大人から子どもまで試合開始前から楽しめる場所」。コボスタ宮城が大好きだという。

 「球団関係なく応援してくださったたくさんの方々へ、ありったけの感謝の気持ちを込めてパフォーマンスしますので、是非!パ・リーグダンスフェスティバルへ来てけさいん!」

 「けさいん」とは宮城の方言で「~してくださいな」の意味だ。楽天を、そして東北を元気づけたAKIのラストダンス。しっかりと目に焼き付けたい。

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