鳥谷、挑戦者として再出発 レギュラー獲り&完全復活に全精力

[ 2016年12月3日 08:10 ]

鳥谷は契約更改を終え会見する
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 過去の栄光と決別し、挑戦者として定位置を奪い返す。来季が5年契約の3年目となる阪神・鳥谷敬内野手(35)が2日、西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、現状維持の年俸4億円(推定)でサインした。苦しみ続けた今季を受け「もう現実的にレギュラーじゃない」ときっぱり。キャプテンからも外れる来季、完全復活へ全精力を注ぎ込む。

 自らの口できっぱりと言い切った。10年以上、不動の遊撃手として活躍。グラウンドに立ち続けてきた鳥谷が、プライドをかなぐり捨て、定位置取りに“挑む”ことを明言した。

 「もう現実的にレギュラーじゃない。そういう意味では、しっかり来年レギュラーを獲れるように頑張っていきたい」

 これまで築き上げてきた地位も、遊撃のポジションへのこだわりも、今は忘れる。若手時代に誰もが目指す「レギュラー」という目標にもう1度真剣に挑戦する。そんな決意の表れだった。

 初めて大きなカベにぶち当たった。開幕前から打撃の調子が一向に上がらず、拙守も繰り返した。規定打席未満だった新人時代の04年を除くと、打率・236、106安打、36打点はいずれも自己ワースト。何より、7月24日の広島戦(マツダ)で先発落ちし、重きを置いてきた連続フルイニング出場を667試合で止めてしまったことが痛恨だった。

 「数字的なものと言うよりは、やっぱり1年間試合に出続けるというのを目標にやってきた。連続フルイニングというのを達成できなかったのは自分としても悔しいシーズンだった」

 終盤戦は“聖域”だった遊撃も北條に明け渡した。シーズン中は「与えられたところでやるだけ」と多くを語らなかったが、たった1年で自らの立場が大きく変わったのは十分に自覚している。

 もちろん、このままでは終われない。このオフも連日、甲子園球場の室内練習場で調整。鳥谷クラスの選手なら来春のキャンプではある程度マイペース調整が許されるのが通常だが、会見で「アピール」という言葉を何度も口にし、キャンプインに照準を定めた。

 「本当に2月1日からしっかりアピールしないといけないので、しっかり動ける状態で入れるように準備したい」

 金本監督も福留も鳥谷の復活を信じている。そのために、あえて主将の重責が外された。指揮官と新主将の思いに応えないわけにはいかない。

 「キャプテンというのはレギュラー、チームの中心であるのが大前提。選手の納会で福留さんとも話したけど、そのためにはしっかり自分がその立場にいるようにやっていかないと。まずはそこを目指してやる」

 虎の看板としての鳥谷はいったん封印。一野球選手・鳥谷が、本来の自分を取り戻すことに全力を尽くす。(山添 晴治)

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