清原氏 野球殿堂候補から除外 全会一致、復活の可能性も道険しく

[ 2016年12月1日 05:31 ]

清原和博氏
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 野球殿堂博物館は30日、来年1月16日に発表される17年の野球殿堂入りの候補者を発表。覚せい剤取締法違反で今年5月に有罪判決を受けた清原和博氏は、14年から入っていた候補から除外された。候補者を選定する競技者表彰委員会の幹事会が全会一致で決めたもので、同法違反で有罪判決を受けての候補者除外は94年の江夏豊氏(68)以来、2人目となった。

 野球人にとっての最高の栄誉である野球殿堂。野球殿堂博物館の関係者は、17年のプレーヤー表彰の候補者を読み上げた後、外れる候補者も挙げた。「引退後20年以内」という期限に加え「有効投票数の3%未満の得票数に終わった候補者」という規定とは別の理由で一人の名前が出た。

 「清原さんは2月3日に覚せい剤取締法違反で逮捕され、5月31日に懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けました。候補者を選定する競技者表彰委員会の幹事会で話し合ったところ、全会一致で外そうということになりました」

 幹事会は11月に行われ、18人の幹事全員が除外で異論はなかった。同様の例では、江夏豊氏が93年3月に逮捕され、懲役2年4月の実刑判決を受け、94年の候補から外れた。1959年の野球殿堂の制定以降、2人目の覚醒剤使用による除外となってしまった。

 関係者は「あくまで永久追放ではなく、候補に戻る可能性は残されている」とした。08年に現役を引退した清原氏は2028年表彰まで、プレーヤー表彰の候補者復活の可能性はあり、その後はエキスパート表彰へと回る道もある。だが、同館関係者は「顕著な更生、および野球界、社会への貢献が必要になる。道は険しい」とした。江夏氏も阪神の臨時コーチを務めるなど野球界への復帰は果たしているが「罪の重さ、野球殿堂の価値を考えた場合に(候補者への復帰は)ふさわしくないという声が大勢を占めている」と話した。

 プロ野球史上5位の525本塁打を記録した清原氏は、今年の投票では76票で、有効投票数の22・6%を集めた。500本塁打以上した8人のうち、7人が野球殿堂入りしている。輝かしい実績を自らの手で汚した清原氏の代償は大きい。

 ▼野球殿堂博物館表彰委員会規程第11条(選考の要件)競技者表彰委員会は、候補者の中から次の要件によって野球殿堂入りの選考をしなければならない。(中略)(2)スポーツマンシップ、誠実及び観衆に与えた魅力に着目して、野球殿堂入りを選考しなければならない。

 ▽野球殿堂 1959年に創設。競技者表彰は、08年から、現役引退後5年以上経過した人で候補入りしてから15年間が選考対象となるプレーヤー表彰と、現役以外の監督やコーチ、または選手引退後21年以上経過した人が対象となるエキスパート表彰に分かれた。プレーヤーは野球報道経験15年以上の新聞・通信、放送の記者(約300人)、エキスパートは競技者表彰で殿堂入りした野球人(約30人)と競技者表彰委員会幹事と野球報道経験30年以上の委員(約70人)が投票。いずれも有効投票数の75%以上の得票で選出。

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