金本監督 新主将に福留指名の理由 鳥谷は「自分のことに専念を」

[ 2016年12月1日 08:00 ]

ゴルフを楽しむ金本監督
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 トリ復活を後押し!阪神・金本知憲監督(48)が30日、兵庫県三木市の「吉川カントリー倶楽部」で行われたサンテレビ「Let’s Go!!タイガースゴルフ2017」(1月2日放送予定)の収録に参加。来季チームキャプテンを福留に託したことを明言した上で、前任の鳥谷には「肩の荷を下ろして、自分のことに専念させてあげようかなと」と復活を促すための措置でもあることを示唆した。

 再び羽ばたいてもらうため、胸の「C」マークから解き放つ。背番号1が双肩に担っていた「責任」を、少しでも軽くする。金本監督は来季、チームキャプテンを鳥谷から福留に変更することを明言。今季、自己ワーストの打率・236、7本塁打、36打点と低迷した鳥谷の復活を後押しする意味も込め、来季は「自分」に専念させる措置であることを示唆した。

 「トリも5年、(キャプテンを)やっているから。まあ、そろそろ肩の荷を下ろして、自分のことに専念させてあげようかなと思って」

 こんなものじゃないはず―。指揮官は昨年10月の就任直後から鳥谷に対して「お前が変わらなければ、チームは変わらない」とカツを入れ、「すべてにおいて引っ張っていってもらわないと」と並々ならぬ期待を寄せていた。だが、そんな期待とは裏腹に不振にあえいだ。連続フルイニング試合出場は667で止まり、遊撃の定位置は北條に…。まだまだ主力選手として活躍してもらわないといけない存在だからこそ、環境を変える。「重圧」の一つを取り除き、肩の荷を軽くする。それがキャプテン変更の意図だ。

 「でも次がいなくてね…。それなら最年長で実績もある孝介に頼むのが一番いいかなと思って。両者(鳥谷と福留)、納得のもと。両者と、ちゃんと話をしてね」

 そして後任には39歳シーズンの今季も主に4番打者としてチームを引っ張った福留に白羽の矢を立てた。「トリもちょっと肩の荷をね。今年もああいう成績だったから、チームのことより自分のことに専念したいだろうから。身軽にしてやろうと。その分を孝介が背負うといったらオーバーかもしれんけど、やってくれんか?」と経緯を説明した上でオファー。「快く引き受けてくれたよ。頼りにしてまっせということ」と笑顔で福留の「男気」を喜んだ。

 「(プレー以外の)プライベートの時間の過ごし方とか体の休ませ方、鍛え方、メンタルなことも技術的なことも。ベンチの雰囲気とか。負けている時ほど元気を出そうとか勝っている時はさらに勢いに乗ってとか。そういうのをいろいろ。孝介も経験があるから。どんどん雰囲気づくりも言っていってほしい」

 福留新キャプテンで臨む来季。指揮官は「(鳥谷は)そういう(レギュラー争い)のもあるし」と一選手に戻った鳥谷の発奮にも期待を寄せた。 (惟任 貴信)

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