星野元監督「超変革は道半ば」糸井には「金本のために死ぬ気で」

[ 2016年11月27日 06:53 ]

OB会の懇親会で談笑する(右から)楽天・星野副会長、金本監督、田淵氏、川藤OB会長
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 元阪神監督の星野仙一楽天球団副会長(69)が26日、大阪市内のホテルで開催された「阪神タイガースOB総会」に出席し、来季2年目を迎える阪神・金本知憲監督にエールを送った。

 「(金本)監督が言ったように超変革は道半ば。勝つということにチャレンジできるレベルまでになって来たんじゃないの」

 金本阪神は今季、若手を積極起用するなど長年の課題だった生え抜き選手の育成を目指すと同時に勝利も追求したが、現実は甘くなく4位に終わった。ただ、高山、原口、北條ら“まいた種”は確実に芽を出してきた。秋季キャンプでのさらなる厳しい練習は星野副会長の耳にも届いている。

 星野副会長が阪神監督として臨んだ1年目の02年は金本阪神と同じ4位。オフに広島からFA宣言していた金本を獲得するなど大幅な選手の入れ替えを断行して翌03年のリーグ優勝につなげた。一方で、金本阪神は今オフも外国人ら限られた補強のみだが、野球人として「変化」を感じている部分があるからこそ、前進を意味する言葉を発したにほかならない。加えて、阪神監督時代は「マスコミも戦力」とするなど取り巻く環境をすべて力にしてきただけに「フロント、親会社、ファン、メディアも含めて超変革してほしいね」と、後方支援のさらなる協力も暗に求めた。

 25日には、来季V奪回に向け、大きな戦力となるであろう糸井の阪神入団が正式に決定。金本がチームを変え、優勝請負人となったように、糸井にも「金本のために死ぬ気でやれということや」と、「第2の金本」になることを求めた。

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2016年11月27日のニュース