あれから20年…「奇跡のバックホーム」再現は生還 両軍集結

[ 2016年11月27日 05:30 ]

試合後に行われた「奇跡」の再現では三塁走者の熊本工・星子さんが生還し、ガッツポーズ
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 1996年夏の甲子園決勝戦で名勝負を繰り広げた松山商(愛媛)と熊本工の当時のメンバーが26日、熊本市の藤崎台県営野球場で熊本地震復興支援イベントを兼ねたOB戦を行った。延長10回裏1死満塁、松山商の右翼・矢野が三塁からタッチアップした熊本工・星子を本塁でアウトにしたプレーは「奇跡のバックホーム」として高校野球ファンに語り継がれる。

 当初予定した10月22日の試合が雨で中止となり、優勝した松山商は沢田勝彦監督(59)ら15人、熊本工は17人が再集結。熊本工が9―8で競り勝ち、11回を戦って3―6で敗れた20年前の“雪辱”を果たした。

 場内を一番の熱気が包んだのは、試合後の「名場面」再現。熊本工・本多大介さん(38)が打ち上げた大飛球を松山商・矢野勝嗣さん(38)が捕って、バックホームした。三塁から星子崇さん(38)がタッチアップで生還。両手を上げて「20年前もやりたかった。セーフで良かった」と喜んだ。刺せなかった矢野さんは「全力で投げたが(甲子園のような)浜風がなかった。言い訳ですが…」と苦笑いした。

 発起人は「奇跡」の当事者である2人。テレビの企画で再会し、再戦を画策する中、4月に熊本地震が起こり、星子さんが年内開催を提案した。「熊本で勝てて良かった。終わっちゃうのもさみしい」と星子さん。矢野さんは「次は愛媛でできたら。動けるうちに」と再々戦を望んでいた。

 ◇第78回全国高校野球選手権決勝 (96年8月21日 甲子園)
松山商 300 000 000 03―6
熊本工 010 000 011 00―3
 (松)新田、渡部―石丸
 (熊)園村、村山―境
 [本]沢村(熊)
※松山商は27年ぶり5度目の優勝

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