由伸監督「選手は喜ぶ」上原“先生”キャンプ来て!2年越し熱望

[ 2016年11月27日 05:30 ]

少年野球大会の表彰式で選手にメダルを授与する巨人・高橋監督
Photo By スポニチ

 巨人・高橋由伸監督(41)が26日、レッドソックスからFAとなっている上原浩治投手(41)の来春宮崎キャンプ訪問を熱望した。

 「来てくれて、話をするだけでも刺激になる。現役メジャーリーガーが目の前に来てくれるのはなかなかない。選手は喜ぶ」と話した。

 昨オフもキャンプ参加を依頼したが、上原が右手首骨折からの復帰途上で、実現しなかった。来春はWBCに備えて巨人キャンプ後に宮崎で合宿を行う侍ジャパンに入る可能性がある。指揮官は移籍先など諸条件が整うことを祈っている。

 この日は9年目を迎えた地元・千葉市の少年野球「高橋由伸杯」決勝戦を観戦し、表彰式に参加した。同大会は今回が最後。「何とか選手の間はと思ってやらせていただいた」と監督1年目で区切りを付けた。優勝チームが12月3日に都内で「上原浩治杯」優勝チームと対戦予定。そこが、同じ75年4月3日生まれの上原にキャンプ参加を要請する場にもなる。

 メジャー戦士の言葉の重みを再確認している。2月、松井秀喜氏が臨時コーチとしてキャンプに参加。軸足に体重を残す打撃論を実践した坂本が首位打者を獲得した。

 「何がきっかけになるか分からない。こちらはきっかけを与えられるものは多く与えたい」

 上原には練習に限らず、ミーティングのみでも参加してほしいと望む。リーグ1位の防御率2・01ながら9勝6敗と勝ち星に恵まれなかった菅野、37セーブの一方で勝負どころで痛打された沢村ら、投手陣の飛躍はV奪回へ欠かせない。先発、抑えで経験豊富な上原に感化される選手が1人でも出れば…と願う。

 松井氏の参加は未定だが、高橋監督は「どこにいるの今?ニューヨーク?聞いてきてよ。勝手に(参加すると)書いちゃえば」。冗談めかして、こちらも熱望していた。 (春川 英樹)

 ≪先発&抑えで卓越した成績≫上原は巨人時代、先発&抑えとして卓越した成績を残した。入団1年目の99年にいきなり20勝4敗。勝率・833という驚異的な数字でタイトルを獲得した。02年に同・773、03年には同・722で3度、最高勝率に輝いている。守護神を務めた07年は55試合で4勝3敗32セーブ、防御率1・74。62イニング、打者237人に投げてわずか4四球(うち敬遠1)と抜群のコントロールを誇った。宝刀フォークを武器に、奪三振数も投球回数より多い66だった。

続きを表示

この記事のフォト

2016年11月27日のニュース