阪神・糸井 来季公約は「お立ち台7回」 今季最多は福留の6回

[ 2016年11月27日 05:30 ]

糸井が大阪のMBSテレビ「せやねん!」に生出演。来季の目標を「お立ち台7回」と記す(MBS提供)
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 オリックスから国内フリーエージェント(FA)宣言し、阪神に移籍した糸井嘉男外野手(35)が入団会見から一夜明けた26日、MBSテレビ「せやねん!」に生出演した。来季、甲子園で大暴れが期待される男は、虎党に向け熱いメッセージ。背番号「7」にちなんで「お立ち台7回」を来季の公約に掲げるとともに、生涯タテジマも力強く宣言した。

 緊張の面持ちで硬い表情の目立った入団会見とは打って変わって、糸井は終始、笑顔を見せた。出演者と繰り広げた軽妙なトーク。移籍後初めて、虎党へ向けた来季の「公約」を明かした。

 「お立ち台7回」

 アナウンサーから促され、掲げたフリップボードに、マジックで力強く記されていた。

「お立ち台」とは、すなわち試合を決める勝利の立役者。甲子園で少なくとも7試合は自身のバットで勝利をたぐり寄せてみせる―。早くも、主軸としての自覚がにじむような“決意表明”。その後、参加したボートレース住之江でのトークショーでも公約達成へ意気込んだ。

 「勝ちにつながる勝負勘を出して、1試合でも勝ちにつながるプレーをできるように頑張る」

 糸井が阪神入りを表明した21日、金本監督は「一人で10試合ぐらい決勝打、逆転打を打って勝てば(勝ち数が)10違う。(勝ち負けの)上下なら20違う。そうすれば5割のチームが貯金20になる。そういうところで打ってほしい」と数多くの殊勲打を熱望。今季は福留の6回が最多だったお立ち台を来季は糸井の“独壇場”としてみせる。

 番組内ではお笑い芸人・かまいたちの山内からお立ち台用に「通天閣までいきまへんか~」という微妙な“決め言葉”も伝授され、キッチリその場で実演。「必死のパッチ」に続く名言が糸井の口から飛び出すのかも、来季の注目ポイントだ。

 金本監督が温めている攻撃型2番構想については「2番は打ったことないんですけど…。理想は1番、2番、3番ぐらいです」と上位打線でチームを牽引する姿を思い描いた。また「(日本ハム時代に)野手に転向した時の左打者ですごい成績を出されてた。(目標だったか?)そう」と金本監督をずっと憧れの存在として追いかけてきたことも告白した。

 番組内で4年総額18億円(推定)以上と見られる大型契約について話題が及び、出演者から「阪神に骨を埋める覚悟か?」と問われると「そういう覚悟で頑張ります」と生涯タテジマも宣言。発した数々の言葉から「虎の糸井」としての覚悟が伝わった。(遠藤 礼)

 ≪お立ち台アラカルト≫

 ▼城島健司 メジャーから阪神へ移籍して1年目の10年開幕戦で3安打4打点。マイクを向けられると「長崎県佐世保市から来た城島健司です」と自己紹介から始めて笑いを誘った。

 ▼藤井彰人 11年7月2日横浜戦で移籍1号を放ち「顔しか取りえがないですけど、一生懸命頑張りました」とコメント。翌3日もお立ち台に上がり、インタビュアーから3安打2打点の感想を問われ「バッティングは顔ほど自信ないんですけど」と答えて“男前・藤井”が定着。

 ▼原口文仁 今季5月19日中日戦でサヨナラ打を放ち、かつて矢野作戦兼バッテリーコーチらが使っていた「必死のパッチ」のフレーズを使用。4月に育成選手から支配下へ昇格した際、関本氏から「おまえに譲るわ」と言われて継承していたことを明かした。

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