メジャー通算88勝 ラルフ・ブランカ氏死去 娘婿の元ロッテ監督が報告

[ 2016年11月24日 09:10 ]

亡くなったラルフ・ブランカ氏 1991年撮影 (AP)
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 ブルックリン・ドジャースなどでメジャー通算88勝を挙げたラルフ・ブランカ氏が23日にニューヨークの高齢者福祉施設で亡くなった。90歳だった。娘婿である元ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏が自身のツイッターで報告した。死因は明らかにされていない。

 ブランカ氏は1944年に18歳でメジャーデビュー。ドジャース、タイガース、ヤンキースで活躍し、オールスター戦にも47年から3年連続で選出された。ただ、同氏を有名たらしめたのは、51年のブルックリン・ドジャース時代に浴びた「Shot heard ’round the world(世界を変えた一打)」。ニューヨーク・ジャイアンツと対戦したナ・リーグ優勝決定戦、優勝が懸かる第3戦でボビー・トムソンに劇的なサヨナラ本塁打を許した投手としてファンに記憶されている。

 また、ジャッキー・ロビンソンが黒人としてドジャースで初のメジャーリーガーとなったのは47年のことだったが、ブランカ氏は当時のドジャースメンバーで最後の存命者だった。ロビンソンの葬儀で棺を担いでいたことは特筆すべきだろう。大リーグ機構のマンフレッド・コミッショナーは「オールスター選出3回の投手、そしてジャッキー・ロビンソンの友人であったブランカ氏は野球界で敬意を得ていた真のジェントルマンだった」と哀悼の意を表した。

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