金本監督明言!糸井は「センター一本」 福留も右翼固定、左翼は高山

[ 2016年11月23日 07:30 ]

坂井オーナー(手前左)、福留(その右)らが耳を傾ける中、球団納会の冒頭、あいさつする金本監督
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 阪神・金本知憲監督(48)は22日、大阪市内のホテルで行われた球団納会に出席後、オリックスからフリーエージェント(FA)宣言し阪神入りを表明した糸井嘉男外野手(35)の来季起用法について言及し、守備位置は「センター一本」であることを明かした。これに伴い福留孝介外野手(39)を右翼に固定する。糸井の獲得成功で、巻き返しに挑む猛虎の来季布陣が着々と固まってきた。

 センターラインの一角が決まった。広大な守備範囲と強肩が求められる外野の要。そこに俊足強肩の男を当てはめる。糸井だ。金本監督が、来季構想の一端を明かした。

 「俺は(糸井を)センター一本で考えている。これ(中堅起用)は本人にも聞いたけど(中堅と右翼)どっちでも全く違和感はないみたいやね。特にやりにくさはないということだから。守備範囲も広いし肩も強いし」

 50メートルを5秒7で駆け抜け、投げては遠投120メートルの強肩。阪神の本拠地・甲子園は左中間、右中間が他球団の本拠地と比べても深いため、任せる選手には俊足を生かした幅広い守備範囲と強肩が求められる。まさに糸井にうってつけのポジション。すでに指揮官は本人に中堅起用を打診済みで、糸井本人も快諾したという。

 経験も豊富だ。日本ハム時代の09年にレギュラー定着後、11年までの3年間は中堅手としてプレー。12年から右翼にコンバートされ今季も出場全試合で右翼を守った。とはいえ、昨季も8試合で中堅を守っている。抜群の身体能力をもってすれば中堅手に返り咲くことに不安は見当たらない。投手陣にとっても、心強い存在となりそうだ。

 「中堅・糸井構想」に伴い、もう一つの懸案も同時に解決した。福留の来季起用法だ。仮に右翼・糸井ならば、福留を一塁にコンバートするプランもあった。だが糸井の中堅起用を決めたことで、右翼が空いた。「孝介も、これで右翼で外野に専念できる。ちょっと兼ね合いがあった。(福留とも)話していましたよ。まあ流動的にはなってくると思うけど。どうしてもケガがちになったり、足に不安があったり。そういうことが起きない限り基本的に外野、ライト一本で」。これで事実上、来季の阪神の外野布陣は左翼・高山、中堅・糸井、右翼・福留で確定。「糸井」というワンピースが加わったことで来季布陣は固まってきた。

 この日、大阪市内のホテルで開催された球団納会の冒頭で、指揮官は「カープが強かろうが、ジャイアンツが強かろうが、関係なく向かっていきましょう。とにかく骨太なチームをつくっていきたいので、厳しい練習もあると思いますけど、来年、本当に優勝するために怖がらず立ち向かっていきましょう」と気勢を上げた。金本阪神は新たなチーム編成で、2年目シーズンに挑む。 (惟任 貴信)

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