高山 糸井加入歓迎も敬意と対抗心「若さとかで負けたくない」

[ 2016年11月22日 07:30 ]

糸井 阪神入り

ゴルフは初心者だが、笑顔でラウンドする高山
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 阪神の高山は金本監督の冗談を単なる冗談とは受け取らなかった。初参加したタイガース杯ゴルフコンペの表彰式での出来事だ。あいさつに立った金本監督は糸井獲得を改めて公表した上で「高山、大丈夫か」と呼びかけた。「競争は非常に激しくなっていきます。あと一人、陽(ヨウ)岱(ダイ)鋼(カン)を獲れば、補強は終わりかなと。俊介、隼太、外野手ごめんな。これがプロ野球の世界です。陽岱鋼は冗談ですけど」。笑いに包まれた会場にあって23歳は表情を一段と引き締めた。

 「今年4位という結果だったので優勝するためにチームにとってはプラスのこと。糸井さんに比べて自分が勝っているところは何一つない気持ちだと思うし」。同じ右投げ左打ちの外野手の加入。実績の大きな差を改めて自覚しながらも、「若さとかで負けたくない気持ちはある」と負けん気をのぞかせた。

 ドラフト1位入団から期待通りの活躍で136安打を積み重ね、球団新人安打記録を更新。118試合を数えた今季の先発出場の内訳は左翼94試合、中堅24試合だった。来季も左翼を主戦場とする見通しで、糸井との直接的な“競合”はなくても、「3つしかないポジションの中で、その1つが固まる訳だから、自分自身これまで以上に危機感を持ってやっていきます」と慢心の様子は一切なかった。

 人生初のゴルフではスコア123で“無難な”デビュー。つかの間の休息を楽しんだ。糸井との対面は来春キャンプ。「自分の野球人生をこれから長く続けて行くためにも、いろいろと吸収して学んで行きたい」。敬意と対抗心の両方を持ち合わせながら、加入を歓迎した。(久林 幸平)

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2016年11月22日のニュース