ロッテ戦力外の伊藤義弘 引退表明「未練まったくない」 教員目指し大学へ

[ 2016年11月20日 13:41 ]

現役引退を表明した伊藤義弘

 ロッテを戦力外となった伊藤義弘投手(34)が現役引退を表明した。12日の合同トライアウトを受け、巨人の秋季キャンプにテスト参加していたが、不合格となっていた。右腕は「未練はまったくない。トライアウトを受けて、テストまで行かない人がほとんどだと思う。テストまで呼んでもらってだめだったので、やりきった感はある」と晴れやかな様子だった。

 08年の入団から4年連続50試合登板を達成した中継ぎのスペシャリスト。10年には中日との日本シリーズで胴上げ投手にもなった。しかし、13年と15年オフには右肘の手術を受け、今季は1軍登板がなかった。プロ通算257試合で6勝13敗1セーブ、防御率3.83だった。

 今後は教員を目指して教員免許取得のために大学に入り直す。「中学かもしれないし、高校になるかもしれない。野球を教えるというより、教師になりたい」。大学卒業後に3年間、JR東海で社会人を経験し、プロ野球では9年間プレーした。「大学からすぐに教員になる人が多いけど、社会人として企業に勤めた経験もあるし、プロでもやらせてもらった。その社会経験を還元できればいい」と、新たな人生に目を向けた。

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2016年11月20日のニュース