岩隈が熊本も救援!野球教室開催へ、東北に続き被災地に愛の手

[ 2016年11月20日 05:30 ]

くまモンを打席に迎えて始球式をする岩隈

 マリナーズの岩隈久志投手(35)が19日、西武プリンスドームで行われた草野球大会「第2回キット、ずっと杯」決勝大会で始球式を務めた。自身がGMを務める岩手の地域密着球団「三陸鉄道キットDreams」の試合前に、対戦相手の熊本代表チームを応援する「くまモン」と対決し、ワンバウンド投球ながら空振りを奪った。

 今春甚大な被害をもたらした熊本地震の被災地復興支援活動の一環として、12月4日に熊本県民総合運動公園で野球教室を行うことも明かした。「大きな被害が出た。野球を通じて貢献できたら」。既に自身が発案した熊本の少年野球大会が開催されており、準決勝、決勝が行われるタイミングに合わせて小学5、6年生を対象に指導する。

 これまでも被災地の支援活動に積極的だった。東日本大震災が起こった11年、岩隈は仙台を本拠地とする楽天に所属し「1勝につき10万円」の寄付を行った。マリナーズ移籍後の12年3月には宮城県石巻市で野球教室を開催。そして14年に被災地チームとして発足した三陸鉄道キットDreamsのGMに就任した。

 熊本地震の発災後も2000万円の義援金を送っているが、今回は直接足を運んで子供たちと触れ合う。「少しでも元気になって、笑顔になってもらいたい。そこで勇気をもらっている」。今季はメジャーで自己最多の16勝。「野球選手だけでなく、社会人として力になれたら」と強い思いも明かした。

 ▼三陸鉄道キットDreams 東日本大震災で被災した岩手県沿岸部を走る三陸鉄道の社員らをメンバーとする草野球チーム。14年創設。本拠地とする岩手県宮古市内の田老(たろう)野球場は津波で全壊したが、今年4月に再建。監督は宮古市の山本正徳市長。マスコットキャラクターは漫画「キン肉マン」の人気キャラクター、バッファローマン。

続きを表示

この記事のフォト

2016年11月20日のニュース