江越 糸井阪神入りを“覚悟”「それでも、自分のことに集中するだけ」

[ 2016年11月13日 08:00 ]

休日返上で打撃練習をする江越

 糸井さん、負けませんよ! 阪神・江越が、チームがFA宣言した糸井獲得の可能性を覚悟。入団すればさらに激しくなるであろう外野のポジション争いにも、譲らない姿勢をみせた。

 「阪神に来るものだと思ってやっている。それでも、自分のことに集中するだけ」

 同じ外野手で実績十分の糸井がタテジマに袖を通すことになれば定位置が確約されることは決定的で、レギュラー定着への道は確実に狭くなる。衰え知らずのベテランは今季全試合に出場して打率・306で17本塁打。35歳ながら53盗塁でパ・リーグトップの数字を残した。そのスタイルと成績は、江越の将来の“完成型”ともいえる。対して江越は飛躍を期待されながらも191打数40安打で打率・209。8月31日に2軍降格し、そのままシーズンを終えた。

 超変革が不可欠となる3年目へ、休んではいられない。秋季キャンプ休日だった12日も安芸ドームに姿を見せ、山本に打撃投手を頼みフリー打撃に励んだ。「体のキレを落とさないように、と思って、トレーニングしました。今やっていることをできるだけ忘れないように」。その後はサブグラウンドでランニングするなど約2時間、みっちり汗を流した。

 きょう13日の練習試合・韓国LG戦には「8番・右翼」で出場予定。「インコースのボールはだいぶさばけるようになってきたけど、外のボールに関してはまだまだ。明日のゲームはしっかりした形のなかで結果を出したい」。今キャンプのテーマとして掲げている「(打つときに)頭の位置がぶれないこと」を実戦でも徹底し、糸井を蹴散らした上での、飛躍を目指す来季の足がかりとする。 (巻木 周平)

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2016年11月13日のニュース