ワールドシリーズに“マーリンズマン”現れず 理由は死の脅迫だった

[ 2016年11月6日 11:27 ]

108年ぶりのワールドシリーズ制覇を決めたカブスナイン (AP)

 カブスがインディアンスとの激戦を制した今年のワールドシリーズ。しかし、中継された画面の中に何かが足りなかった。観客席の“マーリンズマン”ことローレンス・リービさん(60)だ。

 バックネット裏の特等席で派手なマーリンズのユニホームとバイザーを着用。このひと際目立つ男性をメジャーリーグ中継で目にしたことがあるファンも多いだろう。そのリービさんがここ数年、観戦を続けていたワールドシリーズの会場に姿を見せなかった。チケットが手に入らなかったのだろうか。否、マイアミ・ヘラルド紙(電子版)が2日に報じたところによると、インディアンスファンから死の脅迫を受けていたという。

 発端は今年の6月。クリーブランドでNBAファイナルを観戦した翌日のインディアンス―ホワイトソックス戦で起こった。この試合でもいつものように特等席に位置していたリービさん。そこに酔ったファンが近寄り、言いがかりをつけると、着用していたマーリンズのユニホームとバイザーを脱がそうとしたのだった。

 酔ったファンの言い分はこうだ。「マーリンズがインディアンスと対戦した1997年のワールドシリーズに勝利したことが気に入らない」。このシリーズは第7戦でマーリンズのレンテイリアがサヨナラ打。そのことを19年経った今でも根に持っているインディアンスファンがいるのだ。

 身の危険を感じたリービさんは球場に警護を依頼するも対応なし。結局、試合序盤で球場を離れ、自身のフェイスブックで「クリーブランドの人々が自分を攻撃してくる。こんなかたちで球場をあとにするのは初めてだ」と怒りを吐露していた。ちなみに、この投稿を見たインディアンス球団はお詫びのしるし(?)として7月4日の独立記念日の試合にチケットを用意したそうだが、リービさんは受け取りを拒否したという。

 先述したフェイスブックの内容は瞬く間に拡散。自身のツイッターには死の脅迫や暴力を匂わす内容のメッセージが送られるようになり、クリーブランドのみならず、シカゴへ行くことも諦めるに至ったという。しかし、“マーリンズマン”も負けていない。ワールドシリーズ開幕前の10月25日、同じく自身のツイッターで次のように応戦した。「頑張れカブス。インディアンスがワールドシリーズに敗退したら、ファンに“マーリンズマンの呪い”と言わせてやろう」。

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