虎の新助っ人に元楽天のマギー!糸井とのダブル補強だ

[ 2016年11月6日 05:46 ]

楽天時代のマギー

 三塁を守れる新外国人選手の獲得を目指していた阪神が、元楽天のケーシー・マギー内野手(34=タイガース)をリストアップしていることが5日、分かった。マギーは楽天時代の2013年に打率・292、28本塁打、93打点 の活躍で日本一に貢献しており、実績は十分。FA交渉確実なオリックス・糸井嘉男外野手(35)とのダブル獲得で、一気に打線強化を図る。

 虎の「恋人」は、糸井だけではなかった。並行して、もう一つの補強ポイントの強化も画策していた。シーズンを通して固定しきれなかった 三塁手だ。球団は新外国人でカバーする方針を固めて獲得調査を進め、複数の候補をリストアップ。その有力候補の一人として元楽天・マギーの名前が挙がっていることが明らかになった。

 球団幹部が「来季に向けて、4番を打てる外国人選手を探しています。なかなかいないでしょうけど、ポジションは三塁手を最優先して探しています」と話していたように、シーズン中から三塁手を今オフの補強ポイントに掲げていた。その過程の中で渉外担当者からのリストに挙がってきた1人が「マギー」だった。別の球団幹部も「リストには入っています」と候補の1人であることを認めた。

 その実力は折り紙付きだ。13年には打率・292、28本塁打、93打点を記録するなど楽天の5番として打線をけん引し、球団初の日本一に大きく貢献。ベストナインにも選出された。だが長男が先天性の脳障害を患っていたこともあって、楽天から残留を望まれながらも同年オフにメジャー復帰を決断するに至った。翌14年にはマーリンズで160試合出場、打率・287、4本塁打、76打点。ただ15年は2球団で109試合出場、打率・198、2本塁打、20打点にとどまった。タイガースに所属した今季も、メジャーでは30試合に出場したのみだ。

 とはいえタイガース傘下3Aでは116試合に出場して打率・317、50打点を記録している。6本塁打と長打力は発揮できなかったが、勝負強さは健在。そして何より、日本球界の投手への対応が保証されている点が、大きい。三塁の守備力も抜群レベルではないものの、合格点。今季推定年俸は50万ドル(約5000万円)とお手頃だ。さらにマギー本人が日本球界への復帰を希望しているという情報もある。

 球団は現状、今季まで3年間在籍したゴメスの来季去就を保留中。ただゴメス側への来季契約更新か否かの返答期限も迫っており、リストアップ作業を急いでいる。糸井とマギーのダブル獲得となれば…。来季の猛虎打線は、超強力だ。

 ◆ケーシー・マギー 1982年10月12日生まれ、米カリフォルニア州出身の34歳。03年ドラフト10巡目でカブス入り。08年にメジャーデビューし、ブルワーズなどで活躍。13年に移籍の楽天では全144試合に出場し、チーム最多の28本塁打でリーグVに貢献。三塁手のベストナインを獲得した。帰国後の14年にはマーリンズで177安打、76打点の好成績でカムバック賞受賞。今季はタイガースでプレー。1メートル85、100キロ。右投げ右打ち。

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2016年11月6日のニュース