高山 糸井になれる!秋本氏“陸上トレ”で早くも効果実感

[ 2016年11月5日 06:30 ]

秋本真吾氏(左)から走り方の指導を受ける高山(中央)ら

 糸井になれる! 元陸上競技選手で男子200メートルハードルのアジア最高記録保持者である秋本真吾氏(34)が臨時講師として阪神の安芸キャンプで初指導した。前日3日にはチーム宿舎で約1時間の講義。この日は球場で実技指導を行った。

 「投手は走り方の基本。野手は初速。盗塁に関係すること。走り方。一歩目の足のつき方などをお伝えしました」

 秋本氏が指導内容を説明した。前夜の講義では日本ハムの西川、前巨人の鈴木尚広氏、マーリンズのイチローなどのプロ野球選手とボルト、桐生など陸上選手の映像を用いて走り方などを解説。競技は異なるものの、スタート直後の1歩目は共通点が多いことを説明した。首脳陣は上本、荒木、高山、北條、板山、横田、梅野を強化指定選手と位置づけ約1時間のレッスンが実施された。

 「高山は足は速いけど、なかなか走塁に生かすことができていない。スタートダッシュの強さとか、速さ。そういうのを勉強してもらえたら」

 金本監督も指導の“効果”に大きな期待を寄せていた。特に高山は走力アップが課題。入団1年目の今季は盗塁数がわずか5個に終わった。それだけに、高山も盗塁数アップに意欲を見せる。

 「(6盗塁の)北條に負けた悔しさがあるので、技術を伸ばしていきたい。(早くも)変わった感じはすごくあります」。手応えを感じ取りつつ、まずは正しいフォーム固めに取り組む決意だ。

 秋本氏は13年にオリックスの糸井も指導した。今季は35歳にしてリーグ最多となる53盗塁を記録。もちろん、23歳の高山にも伸びしろがあるはずだ。「糸井選手は持っている物がすごかった。(ただ、今日だけで)みんな変わりました」。秋本氏も太鼓判。巻き返しを狙う金本チルドレンが足でも超変革を目指す。(山本 浩之)

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2016年11月5日のニュース