元中日・チェン 手術の小笠原にエール「焦らずできることを」

[ 2016年11月4日 09:24 ]

ナゴヤ球場を訪れたチェン

 元中日で大リーグ・マリナーズで活躍するチェン・ウェイン投手(31)が3日、3年ぶりにナゴヤ球場を訪問。かつてのチームメートと旧交を温めるとともに、チームや後輩たちに金言を残した。

 今季19年ぶり最下位に低迷した古巣。旧知の森監督が立て直しを期すが「選手の入れ替わりが大事。それがうまく行けばAクラス。ただこれも一時期で、これからいい選手が出てくると思う」とエールを送った。激励は直接、面識のない後輩にも及んだ。今季のドラフト1位で11月1日に左肘の遊離軟骨除去手術を受けた小笠原、同27日に左肘の尺骨神経剥離術を受け、来季は育成契約となる浜田達など将来性あふれる若手に「焦らず、しっかりと自分のできることをやること。どうしたら成長できるかを勉強する時期」と話した。

 自身も06年に左肘を疲労骨折し、翌年は育成契約を経験。「テレビは見なかった。一度、野球を忘れようと思った」。野球への飢餓感を原動力に飛躍を遂げ、メジャー5年間で51勝を挙げた。故障の苦しみを知る成功者は、強い中日の復活を願っている。(桜井 克也)

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2016年11月4日のニュース