栗山監督 8度宙に、就任5年目で悲願日本一「勝った実感ない」

[ 2016年10月29日 22:51 ]

SMBC日本シリーズ2016第6戦 ( 2016年10月29日    マツダ )

<広・日>胴上げされる栗山監督
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 目は赤く充血していた。就任5年目にして初の日本一に輝いた日本ハムの栗山英樹監督(55)はナインの手によって8度、宙に舞った。

 「(最初に)2連敗してどっちに転んでもおかしくないゲームばかりだった。勝った実感はあんまりない。野球の難しさばかりが実感として残った」

 2連敗から4連勝での頂点に上り詰めた。スポーツキャスターから指導者に転身した12年シーズン。初体験の監督業でいきなりリーグ制覇も、日本シリーズでは巨人の前に2勝4敗と涙をのんだ。翌13年には屈辱の最下位と辛酸もなめた。12年にドラフト1位で獲得した大谷を中心に、中田や西川ら自ら育てた選手たちの活躍で今季レギュラーシーズンではソフトバンクとの最大11・5ゲーム差を跳ね返し、2度目のリーグ制覇を果たした。

 「苦しいシーズンだったが、試合ごとに成長する姿を実感できた。選手たちを褒め上げてください」と選手を称え、「使い方を含めていろんなことを思う選手もいると思うが、今年は絶対に勝つんだと決めてやってきた。勝ち切ったことで勘弁してほしい」。最後まで勝負に徹し切っての頂点だった。

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2016年10月29日のニュース