栗山監督泣けた~!「みなさん待っていてください」日本一約束

[ 2016年10月28日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2016第5戦  ( 2016年10月27日    札幌D )

<日・広>お立ち台でインタビューに答える栗山監督
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 強くなった。三塁ベンチ前。日本ハム・栗山監督は勝利のハイタッチを交わすナインを頼もしげに見つめていた。全身を包む感動。目は潤んでいた。勝利監督インタビュー。感極まって言葉に詰まりながらも、4万人以上のファンに約束した。

 「これで少なくとも第7戦まで行ける。慌てずきっちり勝ち切れるようにやります。皆さん、待っていてください!」

 勝てば王手、負ければ王手をかけられる大一番で迷いなくタクトを振った。初回に先制されるなど不調の加藤を2回途中で降板させ今シリーズ2度目の登板となったメンドーサを投入。右腕は7回まで無失点で流れを呼び込んだ。

 用兵もさえた。通常の3連戦ではなく、同じ相手に4試合以上を戦うシリーズ。正捕手の大野よりも、配球を読まれにくい2番手の市川を起用した。今ポストシーズンで初めて先発マスクをかぶった31歳は粘り強いリードで広島打線を1点に抑えた。「何が正解か分からない。でも選手に対し、こちらが方向性は出さなければならない」。信念の采配にナインも応え、サヨナラ劇を演じた。

 敵地で2連敗を喫しながら本拠地に戻り、全て逆転による3連勝を飾った。就任1年目で巨人と戦った12年の日本シリーズは2勝4敗で敗退。自身初の日本一に王手をかけたが、栗山監督は「あと1勝という局面でまた重圧がかかる。そこでどんなプレーができるか」と表情を引き締める。

 手応えはある。西川のサヨナラ弾の直前、三塁ベンチでふと横を見ると陽岱鋼(ヨウダイカン)が声を張り上げていた。打撃不振で3戦目以降は先発を外れ、この日も途中出場の男が必死に同僚を応援していた。「悔しい思いもあるかもしれない(陽)岱鋼が(西川)遥輝を応援していた。本当にうれしかった」と栗山監督。頂点に向け、一体感は増している。

 リーグ優勝、CSファイナルSでも「あと1勝」の難しさは痛感してきた。「野球を愛している広島ファンの前で再び野球ができるのは楽しみ。最後に“よくやった”と言ってもらえるように頑張りたい」。歓喜の瞬間まで、手綱は緩めない。(山田 忠範)

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