マエケン 黒田を凱旋応援したい!「うれし涙で終われば最高」

[ 2016年10月28日 05:30 ]

帰国会見に臨む前田
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 今季に日本人ルーキー最多タイ記録の16勝を挙げたドジャースの前田健太投手(28)が27日に帰国した。ド軍、広島の先輩で現在日本シリーズを戦っている広島・黒田博樹投手(41)の現役最終登板を生観戦したい意向を示し、有終の美を飾る日本一を期待した。

 羽田空港到着はこの日の早朝5時。時差ボケも残る中、前田は古巣への熱い思いを口にした。自身が移籍した年にリーグ優勝して日本シリーズまで進んだことを「自分がいない方が強いのかなと思うこともありました」と話して笑わせ、「黒田さんが最後の年だし、優勝して有終の美を飾ってほしい。黒田さんのうれし涙で終われば最高の年になる」とエールを送った。

 25日の第3戦に先発した黒田の登板は時差の関係もあってリアルタイムで見られなかった。2勝3敗となった広島が29日の次戦に勝てば、30日の第7戦は黒田が再び先発することが濃厚だ。スケジュールは未定というが、「(マツダスタジアムに)行きたい気持ちもある。最後を見られることになればうれしい」と現役最終登板を目に焼き付けたい考えを明かした。

 当面は「温泉に行って、マツタケが食べたい」と久々の日本を満喫するつもりだが、新たな構想も練っている。速球の球速は90マイル(約145キロ)前後ながらカットボールやシンカーを武器に今季ナ・リーグ最優秀防御率(2・13)に輝いたカブス・ヘンドリックスを例示。「自分は空振りは取れるけど、バットに当てさせて打ち取るのが得意じゃない。ああいうスタイルでやるのが一番近いかな」とカットボール習得を目指すことを宣言した。広島ナインから刺激を受け、来季に備えてつかの間のオフに入る。(東尾 洋樹)

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2016年10月28日のニュース