【追球】大谷の長打を警戒…広島、前進守備敷けずサヨナラ許す

[ 2016年10月26日 08:45 ]

SMBC日本シリーズ第3戦 ( 2016年10月25日    札幌D )

<日・広>10回2死二塁から大谷の右前打でサヨナラのホームに滑り込む西川
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 打者が長打力のある日本ハム・大谷だったからこそ、広島は前進守備を敷けなかった。同点の延長10回2死二塁。1点もやれない状況で、セオリーなら外野は浅めに守る場面。しかし、3人とも定位置よりもやや深めに守った。

 1ボール2ストライクから右前にサヨナラ打を浴びた大瀬良は「厳しくいって、四球なら仕方がない。その中での勝負だった」と振り返る。女房役の石原も「悔いを残さないように」と内角のボール球で抑えにいった。結果、打球はゴロで一、二塁間を抜かれた。

 大谷には第1戦で左中間二塁打を打たれ、この日も左翼線二塁打、右中間二塁打を許していた。前進守備ならヒットゾーンが広がる。本来ならそのリスクを承知で前に出るが、大きな当たりが多い大谷の打球方向と照らし合わせると、深めに守らざるを得なかった。

 日本ハムの三塁コーチを務める白井内野守備走塁コーチは「走者が(俊足の)西川だったので、浅い当たりでも回そうと思っていた」。と話した外野を前に出させない大谷の前に、広島が手痛い1敗を喫した。 (川島 毅洋)

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