ワールドシリーズで“元同僚”対決「彼と対戦するとは…」

[ 2016年10月26日 05:30 ]

ワールドシリーズ

カブスのチャプマン(AP)
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 108年ぶりか、68年ぶりか――。第112回ワールドシリーズは25日(日本時間26日午前9時8分開始)に開幕し、ア・リーグ覇者のインディアンスが本拠地クリーブランドにナ・リーグ覇者のカブスを迎える。24日(同25日)は両軍が前日会見に臨んだ。2組の「元同僚」対決が勝敗の鍵を握っている。

 元同僚同士による火花散るライバル対決が繰り広げられる。カブスの守護神チャプマンとインディアンスの救援左腕ミラーは今季途中までヤンキースに所属し、リーグ最強の「勝利の方程式」を形成した。その後、トレードで別々のチームに移籍したが、ワールドシリーズの舞台で顔を合わせるという不思議な巡り合わせ。世界最速105マイル(約169キロ)を誇るチャプマンが「彼と対戦するとは思わなかった。タフなシリーズになる」と警戒すれば、今ポストシーズン6試合無失点でア・リーグ優勝決定シリーズMVPのミラーは「それぞれが仕事を果たせれば」と力を込めた。

 選手だけでなく、イ軍のテリー・フランコナ監督とカ軍セオ・エプスタイン編成本部長は、レッドソックス時代に監督、GMとして04年からの8年間でチームを2度の世界一に導いたコンビ。04年には86年ぶりの優勝で「バンビーノの呪い」を解いた。カブスが勝てば108年ぶり、インディアンスが勝てば68年ぶり。フランコナ監督は「数十年ぶりの優勝という話題にとらわれる必要はないが、カブスを倒して優勝できれば最高の結末だ」と闘志を燃やした。(クリーブランド・奥田 秀樹通信員)

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