【追球】ハム守備陣「意表突かれた」広島・菊池のバスター

[ 2016年10月24日 09:00 ]

SMBC日本シリーズ2016第2戦 ( 2016年10月23日    マツダ )

<広・日>6回無死二塁、菊池は左前適時打を放つ。投手・増井
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 日本ハムにとって想定外だった広島の攻撃が、試合の勝敗を分けた。1―1の6回無死二塁。広島の2番・菊池は3球目までバントの構えからバットを引き、2ボール1ストライク。4球目、増井は高めの139キロ直球を投じたが、バスターで左前へ運ばれ決勝点を献上した。

 この場面、遊撃手の中島は二塁ベースに入っていた。二塁走者に少しでもスタートを遅らせるためのサインプレー。栗山監督は「バントと決めつけてはいなかった」としたが、打球は遊撃の定位置へのゴロだっただけに、悔やまれる失点だった。増井は「(犠打で)1死三塁にしてくると思った。裏をかかれて意表を突かれた」と話し、中島も「僕が二塁ベースに入ったら打ってくるかもしれないというのはあったが、走者を引きつけるシフトなので戻れない」と振り返った。

 広島の今季のチーム犠打数は91。日本ハムの178の約半分だった。その中で菊池はチームトップの23犠打を決めていただけに、バスターは予想が難しい状況と言えた。型破りの強攻策に、中島は「菊池さんが上だった」と脱帽した。 (川島 毅洋)

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2016年10月24日のニュース