ヤクドラ2星 明大春秋連覇決めた “本拠”で粘投8回途中2失点

[ 2016年10月24日 05:30 ]

東京六大学野球第7週最終日 ( 2016年10月23日    神宮 )

<明大・立大>力投する明大先発・星
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 2回戦2試合が行われ、明大が立大を6―2で下し、2季連続39度目の優勝を飾った。ヤクルトからドラフト2位指名された星知弥投手(4年)が7回1/3を2失点と粘り、打線は同級生の萩原英之内野手が先制2ラン含む4安打4打点をマークするなど11安打と援護した。明大は11月11日開幕の明治神宮大会に出場する。法大は東大に連勝し、勝ち点1。東大は38季連続最下位が決まった。

 胴上げを終えると、柳と星は三塁側スタンドへ歩み寄った。ベンチを外れた4年生たちとネット越しに歓喜のタッチを交わす。そんな姿に善波達也監督は「昨日は柳、今日は星。投手2人がよく放って、4年生がまとまった姿を見せてくれた。優勝できて本当にうれしい」とねぎらった。

 「2枚看板」がそろい踏みし、集大成の秋を飾った。勝てば優勝の大一番は星が先発した。1戦目・柳、2戦目・星は今季の必勝パターン。入学当初から星は「絶対負けたくない」と中日ドラフト1位右腕に闘志を燃やし、柳も「良いライバルとしてやってきた」とお互いを意識してきた。

 今春は星の調子が上がらず、連勝が一度もなかった。特に優勝に王手をかけた立大2回戦で先発したが6回途中4失点KO。結局3回戦で再び柳が先発して優勝にこぎつけたが、「もう次は打たれたくない」と夏場は指揮官が付きっきりで猛練習。大学日本代表から戻ってきた柳も「星はなんとしても秋やり返すという姿勢が見えていた。良い影響を受けた」と当時を振り返った。

 この日の星は最速152キロで8回途中2失点。明大OBのタレント・山下智久も観戦する中、9三振を奪い今季3勝目を挙げ、今季チームの9勝中、2人で8勝をマークした。努力の成果はドラフト上位でのダブル指名で表れた。次なる舞台は11月の明治神宮大会。ブルペンからゆっくりと歩いて歓喜の輪を眺めた柳と星は「日本一しかない」と口をそろえた。最後の公式戦も「2枚看板」で有終の美を飾る。 (松井 いつき)

 ▼明大・萩原 4年生みんなで活躍して、柳を楽にしようと言い続けていた。今日はチームに貢献できて良かった。

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