マー君 黒田の引退惜しむ「とても寂しい」 ヤ軍での1年「貴重な財産」

[ 2016年10月19日 00:16 ]

2014年、試合前の練習中、野球談義に花を咲かせる(左から)田中将大投手、黒田博樹投手、松坂大輔投手
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 ヤンキース・田中将大投手が、広島・黒田博樹投手の引退表明を受けてコメントを発表した。メジャー1年目だった14年には同じピンストライプのユニホームを着て、先発ローテーション投手としてともにプレーした。「わずか1年でしたが黒田さんと一緒にプレーできたことは、僕の野球人生の貴重な財産になっています。黒田さんの投げる姿が見られなくなるのはとても寂しいですが、野球に真摯に向き合う黒田さんらしい決断だと思います」とメジャーのイロハを教わった大先輩に感謝し、引退を惜しんだ。

 右も左も分からなかった1年目、黒田には何かと気遣ってもらい食事にも誘ってもらった。キャンプ中には黒田と当時同僚だったイチローの計らいで、ジーターと4人で食事をしたことも。シーズン途中に右肘を痛め田中は離脱したが、黒田はただ一人ローテーションを守り抜いた。「こういう世界で黒田さんが続けて200イニングをずっと投げてこられているっていうのは、あらためて凄いなと、実際にこちらに来て感じた」と1年目を終え改めて口にしていた。

 今季はシーズン終盤に右肘の張りで登板回避したが、ほぼシーズンを通してローテーションを守り31試合に登板。初めて規定投球回をクリアし199回2/3と、目標としていた200回にほぼ達したといっていい。防御率3・07はリーグ3位で最後までタイトルを争った。

 ただ田中自身は「投球内容は満足できるものではない。199回2/3で終わったことも“まだおまえには早い”と言われていると思う」と4年目の進化を誓いシーズンを終えていた。

 最後に「僕自身も黒田さんから教わったことを糧に、活躍する姿を見てもらえるようにこれからも頑張っていきます。本当にお疲れ様でした」と大先輩をねぎらった田中。同時に、さらなる飛躍を海の向こうから届けることを、最高の恩返しとして求めていく。

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2016年10月18日のニュース