【ドラフト注目選手・高校生】バネ強い作新・今井 スライダーの広島新庄・堀

[ 2016年10月18日 08:30 ]

広島新庄の堀(左)と作新学院の今井
Photo By スポニチ

 注目のドラフト会議が2日後に迫った。即戦力の呼び声高い投手を中心に、好選手が名を連ねるだけに各球団は頭を悩ませている。他球団の動向を見ながら、当日まで絞り込みが行われる見通しの中、侍ジャパンの高校日本代表・小枝守監督(65)、同大学日本代表・横井人輝監督(54)、JR東日本の堀井哲也監督(54)にそれぞれの世代の注目選手を聞いた。 (取材・構成 川島 毅洋、松井 いつき)

 【高校日本代表・小枝監督】アジア選手権に出場した高校日本代表は、国内No・1クラスの投手が集まった。特に今井(作新学院)は体のバネが素晴らしかった。チームについていた理学療法士も「あんな体見たことない」と驚いていたほど。大会ではストライクを取りにいった球を打たれたが、力みのないフォームはプロでも面白い存在になる。西武の岸に近いタイプですね。

 大会で一番踏ん張りを見せてくれたのが堀(広島新庄)。左打者の背中から来るようなスライダーが本当に良かった。曲がり幅が普通の倍くらいある。早大、立大とのオープン戦や、壮行試合の中で大学生がことごとく空振りしていたので一番難しい場面で起用しようと思っていた。体の強さが備わり、球種を増やせばもっと良さが出てくると思う。寺島(履正社)は相手を見ながらしっかり対応ができる。いい意味で大人の投球ができる。藤平(横浜)はオープン戦で少し球が高かったのが気になったので大会での登板機会は少なくなってしまったが、野手としての可能性も非常に高いと感じた。

 野手では鈴木(静岡)と松尾(秀岳館)。2人ともアグレッシブで物おじしない。鈴木は体を使ってしっかりスイングできる1番手。木製バットで右にも左にも対応する打ち方ができていた。あまり細かいことを言わなくてもよかった選手。捕手の九鬼(秀岳館)は凄く責任感が強い。打てなくて泣いたこともあったが、投手の特徴をつかもうと人一倍努力した。同じ失敗は二度やらないし、頭がいい捕手。彼らがプロ入りしたらどう成長していくのか、楽しみに応援したいと思います。

 ◆小枝 守(こえだ・まもる)1951年(昭26)7月29日、東京都生まれの65歳。日大三―日大を経て、76年から81年まで日大三の監督を務め、79年夏の甲子園に出場。82年に拓大紅陵(千葉)監督に就任。春夏9度の甲子園出場に導いた。14年限りで監督を退任し、現在は日本高野連技術・振興委員を務める。

続きを表示

2016年10月18日のニュース