【ドラフト注目選手・社会人】多彩変化球&洞察力魅力の東京ガス山岡

[ 2016年10月18日 08:32 ]

東京ガスの山岡
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 注目のドラフト会議が2日後に迫った。即戦力の呼び声高い投手を中心に、好選手が名を連ねるだけに各球団は頭を悩ませている。他球団の動向を見ながら、当日まで絞り込みが行われる見通しの中、侍ジャパンの高校日本代表・小枝守監督(65)、同大学日本代表・横井人輝監督(54)、JR東日本の堀井哲也監督(54)にそれぞれの世代の注目選手を聞いた。 (取材・構成 川島 毅洋、松井 いつき)

 【JR東日本・堀井監督】今年の社会人は例年に比べて投手が豊作の年になった。上位指名候補の筆頭は山岡(東京ガス)。スライダー、チェンジアップなど変化球が多彩。試合の中で使える球種を探すなど洞察力、修正能力が高く、連打を許さない投手だ。社会人3年間で経験を積んで落ち着きが出てきた。先発、抑えどちらも適性があると思う。

 昨年都市対抗で華々しいデビューを飾った酒居(大阪ガス)もポテンシャルは高い。今年は本調子ではなかったと思うが、真っすぐの質は素晴らしい。公式戦で対戦したがスプリットもあって苦労した。マウンドでの投げっぷりもいい。年齢的な問題もあり指名があるか分からないが、近藤(王子)も昨年都市対抗で苦しめられた。真っすぐとスライダーの外角の出し入れがうまく、左打者も苦にしないタイプだ。

 今年の日本選手権予選でやられた谷岡(東芝)はカットボールが武器。変化球の精度が上がった小林(日本生命)、150キロを超える真っすぐが魅力の森原(新日鉄住金広畑)、潜在能力の高い左腕・土肥(大阪ガス)あたりも指名される可能性は高いだろう。

 野手では源田(トヨタ自動車)が高い評価をされているのでは。遊撃守備は社会人No.1。東京地区でよく対戦した中では小柄ながらパンチ力がある福田(NTT東日本)、打撃面で成長した中山(東京ガス)も面白い。

 最後にうちの進藤(JR東日本)。夏前に腕を少し下げたフォームに変えて打たれにくくなった。ドラフトを楽しみに待ちたい。

 ◆堀井 哲也(ほりい・てつや)1962年(昭37)1月31日、静岡県生まれの54歳。韮山―慶大を経て、三菱自動車川崎でプレー。三菱自動車岡崎監督を経て、05年にJR東日本の監督に就任した。11年都市対抗野球で優勝。14年まで日本代表コーチを務めた。

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2016年10月18日のニュース