広島 零敗翌日に初回6点 新井先制打から一気、苦手今永を攻略

[ 2016年10月16日 05:45 ]

セ・リーグCSファイナルS第4戦 ( 2016年10月15日    マツダ )

<広・D>初回1死一、二塁、新井は左前適時打を放つ
Photo By スポニチ

 零敗を喫した前夜の悪い流れを4番のバットですぐに断ち切った。初回1死一、三塁。今永に対し、広島・新井が3ボール1ストライクから低めの直球を叩くと、打球は三遊間を破った。

 「積極的に、ちょっと強引にいった。見逃せばボールかもしれない」。この先制打がレギュラーシーズンで12球団最高打率・272を誇った打線に火を付けた。

 続く鈴木は左前適時打。レギュラーシーズンでは「神ってる男」として注目を集めたが、CSではここまで3試合連続無安打だった。今CS12打席目での初安打。「正直、必死でした。琢朗さん(石井打撃コーチ)や石原さんに“結果は気にするな。やってきたことを出せばいい”と言ってもらった」。大歓声に包まれる中、一塁ベース上で安どの表情を浮かべた。

 さらに1死一、二塁からエルドレッドは初球のボール気味の外角直球を思い切り腕を伸ばして捉えた。打球はグングン伸びて右翼席へ着弾。3ランに「いい流れで打席が回ってきたから初球から打とうと思っていた」と振り返った。

 広島打線は今季、今永と5度対戦して3勝を許し、対戦防御率1・65と抑えられていた。そこで石井打撃コーチはナインに今永が被安打された場面を集めたビデオを見せた。その中には9月28日のヤクルト戦(神宮)で、中村が右翼席に運んだ本塁打の映像も。ルーキー左腕の最大の武器は、右打者の内角に食い込むクロスファイア。ならば、狙いは外角球を右方向――。エルドレッドは今季、右方向への本塁打は21本中、3本しかなかったが、石井コーチの「こういう打撃をしてほしい」とのアドバイスを見事に実践した。

 この後も打線がつながり、この回2打席目となった田中の右前適時打で一挙6得点。セ・リーグのCSでは1イニング最多得点で、苦手の今永をこの回で引きずり降ろした。

 新井がビッグイニングの口火となり、不振の鈴木にも快音が生まれた。本来の打線の勢いを取り戻し、いざ頂上決戦へ。打の大黒柱・新井は「約1週間、一日一日を大事にして、精神的にも肉体的にも最高の準備をしたい」と先を見据えた。

 ≪最多は77年第1戦で阪急が5回に挙げた10点≫広島は初回一挙6点の猛攻。プレーオフ、CSで1イニング6得点以上は、今年10月12日のパCSファイナルS第1戦で日本ハムが5回に6得点して以来11度目。最多は77年第1戦で阪急が5回に挙げた10点で、セ・リーグでは過去3度あった5点を上回った。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2016年10月16日のニュース