筒香徹底マークされ終戦…ラミ監督補強訴え「次の打者が必要」

[ 2016年10月16日 05:45 ]

セ・リーグCSファイナルS第4戦 ( 2016年10月15日    マツダ )

<広・D>日本シリーズ進出を逃し、ファンにあいさつするDeNAナイン
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 最後まで戦い抜いた。DeNAは初回に6点のビハインドを背負った中で、1点差まで追い上げた。

 一歩及ばす敗退が決定。ラミレス監督は「負けるのであればこういう終わり方で、と思っていた。最後まで戦い抜けたのはよかった」とすっきりとした表情だった。

 就任1年目。球団の歴史を変えた。12球団で唯一、CSの出場経験がなかったチームが3位からファイナルSまで勝ち上がった。引き分けでも敗退という状況から1勝。この日も、左手薬指を骨折しながらも強行出場を続ける梶谷が3回に2ランを放つなど最後まで諦めなかった。「勝ちたい一心だった」と梶谷。セの王者に意地は見せた。

 筒香はファイナルSでは16打数1安打。マークが集中し、勝負を避けられる場面が多くあった。指揮官は「何よりも筒香で勝負してもらえる次の打者が必要。もう少し補強があれば長くAクラスで戦えるチームになる」と課題を挙げた。

 試合後のロッカールーム。ラミレス監督はナインに「何も恥ずかしくはない。誇りを持ってほしい」と語りかけた。飛躍の16年シーズン。前向きな指揮官らしく「素晴らしかった。このシーズンの経験がこのチームをさらに強くしていく」と選手を称え、今季最後の会見を締めた。 (中村 文香)

 ≪勝率5割未満チームまたも「CSの壁」≫シーズン勝率.493で3位のDeNAがファイナルS1勝4敗で敗退した。勝率5割未満チームのプレーオフ・CS出場は5チーム目で、13年広島以来2チーム目のファイナルS進出も初の日本シリーズ進出はならずまたもCS敗退となった。

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