カトケン来季構想外 巨人一筋18年も現役続行希望で退団確実

[ 2016年10月15日 04:50 ]

来季の構想外となっていることが分かった巨人・加藤健捕手
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 巨人・加藤健捕手(35)が来季の戦力構想から外れたことが14日、分かった。現役続行を希望しており、プロ入りから18年間在籍した愛着のあるチームからの退団が確実となった。

 新発田農(新潟)から98年ドラフト3位で巨人に入団。通算185試合出場ながら「カトケン」の愛称で親しまれ、チームには欠かせない控え捕手だった。日本シリーズにも正捕手の阿部の負傷などで08年は5試合、12年も1試合に先発出場。昨年のCSでは両ステージで4試合先発出場を果たすなど、巨人の「守備の要」であり「最後の砦(とりで)」だった。

 プロ18年目ながらFA権未取得という、選手層の厚さを物語る存在。今季はわずか2試合の出場に終わった。引退した場合には球団職員などのポストが用意されていたが、加藤は球団に感謝しつつ、悩み抜いた末に巨人のユニホームを脱ぐことを決断したもようだ。

 同期入団だったレッドソックス・上原が巨人時代に「一番、投げやすいキャッチャー」と評した気配りの捕手。今季、選手会副会長を務めた35歳のベテラン捕手が、世代交代の波に押し出されることになった。

 ◆加藤 健(かとう・けん)1981年(昭56)3月23日、新潟県生まれの35歳。新発田農では3年春、夏に甲子園出場。98年ドラフト3位で巨人入り。控え捕手の立場で、昨年は自己最多の35試合に出場。12年にはチームの日本一に貢献した。通算18年で185試合に出場し、打率.216、3本塁打、24打点。1メートル86、93キロ。右投げ右打ち。

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2016年10月14日のニュース