藤浪 守備向上宣言「要所で守れる」投手に

[ 2016年10月14日 05:30 ]

ノックのボールに食らいつく藤浪だが、ボールはグラブの下をすり抜ける
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 阪神の藤浪が、今秋も課題とされているフィールディング向上に取り組むことを宣言した。

 「春季キャンプもやって来ましたけど、秋季練習、秋季キャンプはこういう(守備練習に時間を割く)ものだと思う」

 今季も3失策を記録するなど「もともと(守備)センスのないタイプ」と自己分析する右腕が、強調したのは勝負どころでのミス防止だ。「練習ではミスしない。試合で落ち着いていかにできるか。プレッシャーがかかった時に備えてやることをやっていく」。8月11日広島戦の7回無死一、二塁で会沢の投前送りバントの処理をもたつき、一塁へ悪送球。2点のリードを逆転される“きっかけ”をつくったこともあった。

 香田投手コーチも、12日のCSファイナルS第1戦でソフトバンク・武田がバント処理に失敗してピンチを広げ一挙6失点した場面を挙げ「あの一つのプレーで流れが変わって。チームの柱がミスすると(ナインが)不安になってしまう。(藤浪も)投手としての総合力を上げていこうということ」とハッパを掛けた。金本監督も「今年、投手のエラーもいろいろあった。けん制、クイック、投内連係、これは徹底して、秋と春のキャンプでやっていこうということ」と投手陣の守備力を強化テーマに掲げた。

 甲子園での秋季練習となった13日、藤浪は他の投手とともに遊撃の位置に入ってノックを受け、ショートスローを繰り返した。ノッカーを務めた高代ヘッドコーチから指導を受ける場面もあった。「要所で守れる」投手を目指し、地道な努力を続けていく。(遠藤 礼)

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