守護神・中崎“復活”CS初セーブ 150キロ出た1回零封

[ 2016年10月14日 07:50 ]

セ・リーグ クライマックスシリーズ ( 2016年10月13日    マツダ )

<広・D>広島4番手・中崎
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 日本シリーズ進出を懸けた決戦の舞台で、守護神が高らかに復調を宣言した。14年以来、CS2試合目の登板で初セーブを挙げた魂の20球。3点リードの9回に救援し、2試合連続零封リレーで締めると、中崎の表情は自然にほころんだ。

 「チームの力になれるか不安はあったけど、しっかり投げられた。(野村)祐輔さん、(今村)猛さん、ジャクソンにいい形でつないでもらう中で、最後を締められたのはよかったです」

 先頭・筒香をフルカウントからの内角直球で左飛に仕留めると、梶谷は外角低めスライダーで二ゴロ。倉本にこそ中前打を許したが、最後は宮崎を内角低めのツーシームで空振り三振に斬った。直球の最速は150キロ。シーズンさながらの力強さが甦っていた。

 9月23日の練習中に右腰違和感を訴え、同25日に登録抹消。翌26日に右傍脊柱筋(ぼうせきちゅうきん)の炎症と診断された。10月6日、JR西日本とのプロアマ交流戦で実戦復帰したが1回を2安打2失点。“追試”となった9日の紅白戦で1イニングを打者3人で抑えてゴーサインが出た。

 「故障明けで調整が難しかったと思うけど、紅白での投球を見て大丈夫だと思った」。今季34セーブを挙げた右腕の復調は、今後の戦いにも影響を及ぼすだけに、緒方監督は安どの息だ。

 「明日もやることは変わらない。いい準備をして臨むだけです」

 日本シリーズ進出まであと1勝。守護神の言葉が頼もしく響いた。(江尾 卓也)

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2016年10月14日のニュース