【大野豊の視点】広島バッテリーお見事 早打ち誘う初球の入り

[ 2016年10月13日 09:15 ]

セ・リーグCSファイナルS第1戦 ( 2016年10月12日    マツダ )

<広・D>3安打完封勝利を挙げたジョンソン
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 広島はジョンソンの好投に尽きる。追い込んでから2四球を出すなど慎重だった初回、筒香を三振に抑えてペースをつかんだ。フルカウントから空振りを奪ったのが緩いカーブ。あの三振で広島バッテリーは“今日はカーブでタイミングを外すことができる”と確信したのだろう。速球とカットを軸にする従来に比べて、カーブの割合が増加。150キロ近い速球とは約30キロの緩急差があり、カウント球としても勝負球としても有効だった。

 DeNA打線が積極的に仕掛けてきたこともあり、球数も少なかった。時に強引にも映った打撃が多かったのは第1ストライクの取り方が巧みだったからだ。球種、コースを幅広く使って的を絞らせなかった。7回1死の筒香の打席では打者有利の2ボールから内角球で二飛。シュートで微妙な変化を付けて完全に詰まらせた。狙い通り投げ切れた背景には、捕手の石原に寄せる厚い信頼も大きな要因だ。

 5点を積み重ねた打線だが新井と鈴木は直球に対応できていなかった。2人とも本来は速球に強い打者。やはり実戦勘のズレはあったと思う。修正すれば打線全体の得点力は上がり、一気にDeNAを押し切る可能性は高い。(スポニチ本紙評論家)

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