巨人、二岡1軍打撃コーチ昇格へ V奪回へ若手底上げが急務

[ 2016年10月11日 05:50 ]

巨人の二岡2軍打撃コーチ
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 CSファーストステージで敗退した巨人が育成体制の強化などを目的に、打撃部門コーチの配置転換を行うことが分かった。若手育成に定評のある内田順三1軍打撃コーチ(69)を2、3軍担当のファーム巡回打撃コーチとし、これを受け、1軍打撃コーチには二岡智宏2軍打撃コーチ(40)が昇格する見込みとなった。

 昨年、8年ぶりに2軍打撃コーチとして巨人に復帰した内田コーチは今季から1軍を担当。熱血漢で豊富な経験からの引き出しも多く、指導力には定評があった。一方で、若手野手の台頭が乏しい現状から、球団は岡本ら期待される若手の育成が急務と判断。2、3軍の野手を強化し1軍戦力の底上げの基礎作りを目指し、若手野手指導の強化を目指す。

 1軍打撃コーチに昇格が見込まれる二岡コーチは今季、調子を落とし2軍調整となった野手陣の再生で力を発揮。1学年上の高橋監督と現役時代にともに中心選手としてともにプレーしており、お互いの打撃論についても理解度が深く、信頼関係も強い。昨年リーグワーストのチーム打率・243が、今季は・251とわずかに上昇。それでも、リーグ優勝した広島のチーム打率・272と大きく水をあけられた。フレッシュな力で強力打線復活を目指す。

 また、ヘッドコーチ、投手、バッテリー、守備走塁部門は現状のままとなる方針。高橋巨人の2年目を支えていく。

 ◆二岡 智宏(におか・ともひろ)1976年(昭51)4月29日、広島県生まれの40歳。広陵から近大を経て98年ドラフト2位で巨人入り。03年にはベストナインに選出された。08年オフにトレードで日本ハムに移籍。14年1月に現役引退。通算1457試合出場で打率・282、173本塁打、622打点。15年10月に巨人の2軍打撃コーチに就任した。1メートル80、81キロ。右投げ右打ち。

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2016年10月11日のニュース