藤井氏 若虎を“男前”に育てる 2軍育成コーチ就任会見

[ 2016年10月8日 05:30 ]

2軍育成コーチに就任し、笑顔で意気込みを語る藤井
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 阪神から独立リーグのBCリーグ福井に派遣されていた藤井彰人氏(40)が2軍育成コーチに就任することになり7日、兵庫県西宮市の球団事務所で会見に臨んだ。

 「1人でも多く甲子園でプレーできるように育て、上で使ってもらえるようにするだけです」と意気込みを示した。

 「男前」がタテジマ復帰だ。藤井氏は近鉄、楽天で11年間プレー後、10年オフに阪神へFA移籍。正確なキャッチングと配球で活躍した。お立ち台での「顔しか取りえがないですから」のセリフが受けてファンから男前の愛称で親しまれた。昨季限りで現役を引退し今年1月に阪神にフロント入り。BCリーグ福井へバッテリーコーチとして派遣され指導者経験を積んできた。

 注目は、来季も過熱必至の正捕手争い。7月に左手有鉤(ゆうこう)骨骨折で離脱したが12年目で初めて開幕マスクを被った岡崎のほか、原口、梅野、坂本が台頭。正妻育成は急務だ。「(その質問は)僕じゃないと思いますけどね。捕手は一つしかポジションがないし、みんなに出てほしいけど、今季の経験を生かしてつなげてほしい。僕はサポートするだけです」とバックアップを約束した。

 背番号は89。9日から指導に当たる。「近鉄の時の有田さんや山下さんに言ってもらった言葉なんかを考えて、しっかりやりたい。責任重大。僕も勉強して良いことを伝えられるようにしたい」。超変革2年目の土台を男前コーチが支える。 (湯澤 涼)

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2016年10月8日のニュース