【吉村禎章氏、セCS占う】菅野離脱なら形勢ガラリ 打撃戦ではDeNAに分

[ 2016年10月8日 09:05 ]

セ・リーグCSファーストS

巨人の菅野
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 菅野の離脱は、巨人にとって緊急事態だ。東京ドームという地の利、短期決戦での経験値なども踏まえて有利とみていたが、形勢はガラリと変わる。打撃戦ではDeNAに分があるだろう。

 巨人はDeNA戦6連敗でシーズンを終えた。その6試合で菅野は登板していなかった。相手の勢いを止めるべきエースが不在。影響は多大だ。

 仮に菅野がファーストSの登板回避となれば、初戦はマイコラス。2戦目は田口か。2戦目以降は早めの継投となるだろう。打たれてから「遅かった」では、短期決戦では命取り。そのためにも大竹寛らをロングリリーフで待機させるのではないか。沢村らリリーフ陣に不安が残るだけに、投手交代のタイミングは非常に難しい。

 逆にDeNAは巨人に対して自信を持っている。好調な3番・ロペス、4番・筒香は素直に勝負してもらえないケースも出てくるだろう。となれば、その後を打つ5番・宮崎が自然とキーマンになる。今季の対巨人戦は打率・348。

 一方の巨人では、今季DeNA戦で10本塁打のギャレットに注目したい。打ち合いなら、さらにその存在がクローズアップされる。 (スポニチ本紙評論家)

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2016年10月8日のニュース