初CSへ吉と出るか…ラミレス監督、社会人相手“異例調整”の戦略

[ 2016年10月7日 13:20 ]

5日の東芝との練習試合の5回2死一、二塁、中越え3ランを放ったDeNA・ロペス(右)は筒香に迎えられる
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 異例調整が功を奏すか――。DeNAは初出場となるクライマックスシリーズ(CS)に向け、社会人チームとの練習試合で調整を行った。今月1日から本拠地・横浜スタジアムで計4試合。全ての試合で敵地・東京ドームで行われるCSを想定して、午後2時開始に設定した。ビジターの試合前と同じ練習を行い、先攻を選んだ。

 紅白戦や宮崎でのフェニックス・リーグで調整するチームが多い中で、ラミレスDeNAが選択した異例プラン。高田繁GMはこう説明した。移動の負担を考えて、フェニック・リーグの選択肢はなかったといい「紅白戦だとチーム内だからどこか遠慮がある。内角を攻められないからね。社会人チームも2軍レベルとの試合はあるが、1軍となるとなかなかない。向こうも必死で(向かって)来てくれるのがいいんだ」と語った。

 巨人が台風接近による悪天候が予測されるためフェニックス・リーグ参加を取りやめたのとは対照的に、順調に4試合を消化。結果は2勝2敗。レギュラー選手は3打席立ってから中盤で交代させており、疲労の蓄積にも配慮した。ラミレス監督は「社会人チームは良い投手を擁しているし、打者もいい選手が揃っている。1軍レベルで通用する選手が何人かいたよ」とメリットを口にした。筒香も「シーズンと同じ状態で打席に立てている」と話しており、選手たちにとっても充実の準備期間となったようだ。

 8日から始まる巨人とのCSファーストステージ。各チームの調整方法も問われることになる。結果次第では、ラミレスDeNAの調整方法が球界の主流となるかもしれない。

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2016年10月7日のニュース