オリックス、競合覚悟で即戦力投手1位指名へ 高校生は回避

[ 2016年10月6日 07:21 ]

オリックスの福良監督

 オリックスは5日、大阪市内の球団事務所でスカウト会議を開き、約100人の指名候補選手を確認した。チームは4年ぶりの最下位に転落しただけに重要な補強の場。瀬戸山隆三球団本部長は「できれば我々の決めた順番で、競合覚悟でも行きたい」と不退転の決意を明言し、「抽選なら、監督に引いてもらいたい」と福良監督に大役を任せる意向も口にした。

 この日は大学・社会人選手の順位付けを完了させ、すでに終わっていた高校生と合わせて全体の順位付けを決定した。関係者によると「将来性はあまり加味せず、現状の実力が順位付けされた」といい、1位指名で高校生を回避したもよう。現状の実力を反映させたなら、創価大・田中、桜美林大・佐々木、明大・柳、東京ガス・山岡の4投手らが順当に1位候補に挙がりそうだ。

 現場からはもちろん「即戦力の先発投手」という要望が挙がっており、半数以上は投手を指名する方針。「野手ならば(誰を指名するか)という話もしたが、基本は投手になる。上位で欲しい」と、1、2位は基本的には投手を指名する。パ・リーグ最下位のため、2巡目は1番に選択権があることも、有効に使える手だてとして確認されたようだ。

 この日は西名弘明球団社長も「議論を見てみたい」として会議に参加。意見を話す場はなかったが、この時期のスカウト会議に参加するのは異例で、球団関係者によると「それだけドラフトに力を入れたいということではないか」という。全体では8~10人を指名予定。長い低迷期から抜け出すためにも、命運を握るドラフトになりそうだ。

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2016年10月6日のニュース