山本一義氏が死去 78歳 元広島4番、ロッテ監督 球宴5度出場

[ 2016年10月3日 18:56 ]

 プロ野球広島の外野手として活躍し、ロッテで監督を務めた山本一義氏が9月17日午後9時4分、尿管がんのため広島市の病院で死去した。78歳。広島市出身。家族葬が営まれた。

 広島商高から法大を経て1961年、広島入団。タイトルこそ縁がなかったが、低迷するチームを左の巧打者、4番として引っ張った。広島がリーグ初優勝した75年限りで引退。ベストナイン2度。オールスター戦出場5度。引退後は広島などでコーチを務め、ロッテで82年から2シーズン指揮を執った。その後も南海(現ソフトバンク)、広島でコーチを歴任した。

 現役時代の通算成績は15年で1594試合に出場し、1308安打、171本塁打、655打点、打率2割7分。

 今季25年ぶりにリーグ優勝した広島の盛り上がりに配慮した故人の意向もあり、約半月後の公表となった。松田元球団オーナーは「残念。プレーヤーとしては美しいスイングができる人で、打撃コーチとしては論理的に教えるコーチだった。厳しさと優しさがあり、尊敬される人だった」としのんだ。

 ▼阪神・金本知憲監督の話 正義感が強い真っすぐな方で、広島時代には5年間、コーチとして指導していただきました。打撃に関しては一番の恩師。これからも多くのことを教えていただきたかったので、非常に残念です。

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2016年10月3日のニュース