今季は先発からスタートも 球児 来季リリーフ固定「やり返す」

[ 2016年10月3日 05:30 ]

 阪神の藤川球児投手(36)が来季はセットアッパー、リリーフとして勝負する考えを示した。今季は先発として開幕ローテーション入りしながらも5月からは中継ぎに再転向。調整面で難しいシーズンを送っただけに、来季はポジション固定で挑戦する決意だ。

 「来年はしっかり絞ってやりたい。チームのこともあるし、個人的にもやり返す準備は十分にできると思うから、逆にこれだけ悪かったこともないんで、(来年は)楽しみが多い」

 その目は早くも来季を見据えていた。今季は12年以来、4年ぶりに古巣へ復帰。超変革を掲げるチーム方針もあり、開幕からは先発として5試合に登板した。1勝2敗だったことと、チーム事情もあり、シーズン途中には配置転換。セットアッパーとリリーフを兼務するなど38試合に救援登板した。

 首脳陣も来季はポジションを固定して調整させる方針。シーズン中には金村投手コーチが「(藤川の)あのストレートを見ると、セットアッパー、クローザーでやってほしい」と語るなど、来季の役割分担を明確にしていた。

 来季へ向けて、つかの間の休息を経て再び始動する予定。「練習する課題は見つかった。自分が任されるであろうところに照準を合わせて、きっちりやるということ」。すでにベテランは今オフの課題も明確にしていた。来季でメジャーを含めて19年目。V奪回へ向けて大きな期待を背負う右腕が、虎のブルペン陣をけん引する。 (山本 浩之)

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2016年10月3日のニュース