巨人16選手と来季契約結ばず 育成・田中太一投手「これからも野球をしたい」

[ 2016年10月3日 11:30 ]

巨人から来季契約を結ばないことを通告された育成・田中太一投手

 巨人は2日に計16選手に対して来季の契約を結ばないことを通告した。育成の田中太一投手(23)もその一人だった。

 「これからも野球をしたい。野球を続けていきたいです」と、現役続行を希望する。スリークオーターの変速右腕。大分工では3年夏にエースとして同校を17年ぶりの甲子園出場に導いた。10年ドラフト3位で入団。14年11月に育成選手契約となったが、腐ることなく2年間技術の向上にまい進してきた。「コントロールと変化球の切れを中心に取り組んできた」。「太一カーブ」とも称される縦に大きく曲がる変化球にも磨きをかけた。

 今年は最速155キロを計測。魅力はスピードだけではない。直球、ツーシームの速球系の球は全て打者の手元でわずかに動くのだ。外国人投手のように「動くボール」でバットの芯を外す。今季、イースタン・リーグでは29試合に登板し、2勝4敗、防御率は4・36。まだ荒削りだが、要所で素質の光る投球を見せていた。「スピードで押していく。思い切り投げていく」ことも今年のテーマの一つだった。

 7月末には1軍の全体練習に呼ばれ、シート打撃に登板。支配下時代も1軍での登板経験はなく「1軍の打者に投げる機会は少ないので…。あまり余裕はなかったですね」と振り返る。支配下登録の候補にも名前が挙がったが昇格は見送られ、再び2桁背番をつけることはできなかった。入団から6年が経つ。今後の野球人生に大きな不安を抱えているだろう。「これからも野球を続けていきたいんです」という強い思いが、自身の支えになっている。23歳はきょうも練習に励んでいる。(記者コラム・神田 佑)

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