創価大・正義 悩んだ末に…国内経由でメジャーの道 12球団OK

[ 2016年10月3日 07:55 ]

笑顔でポーズする創価大・田中

 20日に行われるドラフト会議で目玉候補に挙がる創価大の156キロ右腕・田中正義投手(4年)が3日、プロ志望届を提出する。2日、八王子市内の同大で会見した田中は12球団OKを公言し、160キロの大台到達を目標に掲げた。岸雅司監督(61)は直前まで国内かメジャーかで進路を悩んでいたことも明かした。日本球界を代表する投手になった先には、メジャーへの道が開けてくる。

 坂道ダッシュなどで汗を流した田中は会見に姿を見せると、冷静に、はっきりとした口調で胸中を語った。「リーグ戦中なので何とも言えないが、上のレベルで頑張って大学に恩返ししたい。選んでいただいた球団でしっかり頑張りたい」。プロ志望届提出を翌日に控えての決意表明だ。

 ここまでには苦悩もあった。2年春の全日本大学選手権で150キロ台を連発し、衝撃の全国デビューを果たして2年。メジャーのスカウトからも注目され、田中自身も米国への憧れを抱いた。しかし、岸監督は「現実をしっかり見ないと。マー君や岩隈、ダルビッシュみたいに実績を残して、誰からも認められる選手にならないと笑われるぞ」と諭したという。前夜、田中の両親の訪問を受けたという指揮官は「国内、国外(のどちらに行くか)という葛藤があったみたい。でも気持ち良く、どこの球団(の指名)が来ても、そこに正義の使命がある。感謝してやりましょうと言った」と明かした。

 日本球界には田中の成長を促すであろう男がいる。同い年の日本ハム・大谷だ。1―0完封でリーグ優勝を決めた姿に「今まで見た野球の中で一番感動した。あの緊張感の中でやってみたい。信頼される投手になりたい」と刺激を受けた。

 今春は右肩違和感など故障に泣いたが、今秋リーグ戦では自己最速にあと1キロと迫る155キロを記録するなど復調。「もっと出ると思う。160キロを出せたらうれしい」と目標を掲げながらも「そこがゴールにならないように。先発でも抑えでも、1軍で貢献できる投手になりたい」と引き締めた。運命のドラフトは20日。アマ最強右腕の進む道が決まる。 (松井 いつき)

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