阪神 世代交代へ9人戦力外 現状11人、さらなる通告も

[ 2016年10月2日 07:45 ]

阪神の筒井

 プロ野球は1日、第1次戦力外通告期間が始まり、阪神、中日など7球団が来季の契約を結ばないことを伝えた。阪神では、育成選手を含めた9人が通告され、筒井和也投手(35)、小嶋達也投手(31)、二神一人投手(29)ら元ドラフト1位戦士もタテジマを脱ぐことになった。

 シーズン終了と同時に、さらなる「超変革」を推し進めるべく、厳しい現実もスタートした。阪神も育成選手を含め9人の戦力外通告を発表。その中には即戦力として期待されながら思うような結果を残せなかった、かつての最上位選手も多く含まれていた。球団としては世代交代を一気に進めたい意向もあり、決断したもようだ。

 鳥谷とともに03年ドラフトで自由獲得枠で入団した筒井は、12年に自身最多58試合に出場するなど救援投手として活躍した。だが、13年目の今季は若手台頭の影響もあり1軍登板はわずか1試合。今後については未定だが、現役続行も視野に入れている。

 小嶋は06年大学・社会人ドラフトで希望枠で入団。翌07年に初登板初先発初勝利と華々しいデビューを飾ったが、結果的には通算4勝止まり。05年高校生ドラフト1巡目で入団した鶴も12年に救援で最多43試合に出場したが、当初の期待には応えられず。今季も2試合に救援しただけ。09年ドラフト1位・二神も結果的に未勝利に終わった。

 10年ドラフト2位で投手として入団した一二三は12年から本格的に野手に転向し未来の長距離砲として期待されたが、1軍出場なしに終わった。

 過去には、星野監督1年目を終えた02年オフに現役引退選手も含め24選手が退団し、「血の入れ替え」を断行。翌03年のリーグ優勝につなげた。今オフも福原、鶴岡の引退組を含め、現状で11人が退団。ドラフト次第で、さらなる通告の可能性もある。
【引退・戦力外選手】

続きを表示

2016年10月2日のニュース